会計ソフトには、クラウド型とインストール型があります。
インストール型
ソフトをメーカーのホームページからパソコンにインストールして使うものです。
メリット
- ソフトの月額(年額)料金がかからない
- インストール型の会計ソフトは、一度購入すればその後は追加の料金が発生しません。ただし、基本的に毎年のバージョンアップが必要なので、年単位ではクラウド型と同等のコストが発生します。
- システム障害が起こりにくい
- インストール型は、普段はインターネットに接続する必要がありません。ネットの通信速度やメンテナンスに影響がなく、システム障害が起こりにくいです。
デメリット
- バージョンアップの手間がある
- 法改正などでバージョンアップが必要な場合、基本的には手動でのバージョンアップが必要です。
- デバイスの制約が多い
- インストール型は、1ライセンスにつき1デバイス(PC1台)のみのインストールが基本です。したがって、他のPCでは作業ができません。
- ハードディスク容量を消費する
- 会計ソフトは容量が大きいので、インストールすると、PCのハードディスクの容量を消費します。
クラウド型
メーカーのクラウドにログインして使うものです。
メリット
- インターネット環境があれば利用できる
- ネットがあれば利用できるため、どこからでも確認や操作ができます。パソコン、タブレット、スマホ何でも利用でき、複数人で同時に操作することもできます。
- 最新のソフトが利用できて法改正にも対応できる
- クラウド上のサービスや法改正の対応が自動でアップデートされるので、何もしなくても、最新の情報で操作ができます。
- バックアップする手間がかからない
- クラウドサーバ上にデータが保管されるため、データの保存を行う必要がありません。
- データ連携により情報の反映や仕訳が簡単にできる
- インターネットバンキングの口座やクレジットカードと連携することで、大幅に入力の手間を削減できます。
- リアルタイムで経営状況がわかる
- すぐにレポートを作成することができるので、経営状況を確認することができます。
デメリット
- インターネットが使えない場所では利用できない
- インターネットが使えない場所では利用できず、作業が停滞してしまいます。
- 維持費がかかる
- 毎月、継続的に利用料が発生するので負担がかかります。
- セキュリティ面に不安がある
- インターネット上にデータがあるので、セキュリティ面に不安があります。IDとパスワードが流出すると、乗っ取られる可能性もあります。
- 使いづらい場合がある
- つながりにくい場所や使用する機器の処理能力により、ページを読み込むのに大きな時間を要します。
主な会計ソフト
インストール型
やよいの青色申告 | みんなの青色申告 | やるぞ!青色申告 | ジョブカン | MJSかんたん!青色申告 | |
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料金(税込) | 15,400円~ | 10,780円 | 9,680円~ | 5,500円~ | 7,920円 |
自動仕訳 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
クラウド | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
クラウド型
マネーフォワード | 弥生 | freee | |
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料金 | 11,880円/年~ | 11,330円/年~ 初年度は無料~ | 12,936円/年~ |
特徴 | ・プロの税理士・会計士からの人気No.1 ・自動連携・仕訳が便利 ・帳簿管理が簡単 | ・期間限定でコストがかからない ・わかりやすいデザイン ・操作性が安定している | ・会計・税務の知識不要 ・直感的な操作 ・効率よく会計・経理ができる |
消費税対応プラン | パーソナル 16,896円/年 | 〇 | スタンダード 26,136円/年 |